いつか来るかもしれない未来 -



「お前、占い得意なんだって?」



誰かの声がして、振り返ると、そこには隣の家に住む

俗に言う幼なじみに当たる少年が立っていた。

時刻は夕方。

窓の外の夕日は色鮮やかに輝いている。

大体の生徒はあらかた帰って、私も帰ろうと

商売道具を片づけようとしていた時だった。



「うん、まぁね。得意、つーか趣味なだけなんだけど。」



照れながら、目の前の机の上に置いてある商売道具である占い道具を見せる。

へぇ、と、彼は感心したように呟く。



「誰にでも取り柄はあるんだな・・・」



その一言は余計だ。

まぁ、こいつが一言余計なのはいつものことだけど。



「んで?あんたも何か占って欲しいわけ?」



「ん?あぁ、そうそう。」



「何を?」



「いやー・・・こ、今後どうなるのか、とか。」



「はぁ?つまり、何。漠然と未来を見て欲しい、と?」



「よ、よくわからんけど、まぁそんな感じかな。」



「目的はしっかり持てよ・・・」



ブツクサと言いながら、私は目の前の道具の中から水晶玉を選び出す。



「それで占えるのか?」



「信用してないならそれでも良いケド。所詮占いだし。」



「いやいや、信用してるよ。ただ、そーいうの使うのかー、と、ね?」



「はいはい、まぁちと黙ってなさい。」



そう言って、私はしばし目を瞑り、水晶玉に、精神を集中させる。

向こうも何かを理解したのか、黙りこくっている。

しばらくし、



「分かった。」



「お、早いな。んで?俺は今後どーなるんだ?」



ワクワクとした顔で尋ねてくる彼に向かって、



「お爺さんになるでしょう。」



すました顔で答える私。

がくりと転ぶ彼。



「な・・・なんだそりゃ?当たり前だろうが。」



「甘いナー、キミ。」



ちちち、と口の前で得意そうに人差し指を振ってみせる私を、怪訝そうな目で見つめる彼。



「いいかい?お爺さんになった、と言うことはだね、

 キミが大した病気も怪我もなく、順風蔓延に人生を過ごせるということなのだよ。

 だから、今後、キミは、幸せに人生を過ごして行けるでしょう。」



「そ、そんなもんなのか?」



「そんなもん。」



「うさんくせー。」



「おや?信じないと言うのかい?これでも結構当たると仲間内じゃ評判なんだけど。」



「にしたって、もちっと近い未来を・・・」



「ま、いいじゃんいいじゃん。占いなんて、当たるも八卦、当たらぬも八卦みたいなもんだから。

 信じる信じないは受けての自由だけど、どうせなら、当たりそうな方がいいでしょ。
 
 近い将来のことより、このくらい遠い先を知ってる方が、当たるような気がするもんよ。」



「なんだかなぁ・・・」



ブツクサと言いながら、後ろを振り向き窓の方へ行こうとする彼に聞こえぬように、



「・・・まぁ、その未来のキミの隣には、私がいたりしたのだがね。」



小さく呟く私。



「ん?何か言ったか?」



夕日を背に振り返る彼に、



「んにゃ。別にー。」



とぼけた表情で笑う私。

こんなやりとりが、ひどく心地よくて。

きっと、このままずるずるといくんだろうなぁ。

私としては、それも悪くない。

きっとこいつとなら、人生いつまでも楽しくやっていけるだろう。

やれやれ、と言いながら、彼は、また何かを思いだしたように口を開いた。



「じゃさじゃさ、俺の恋愛運は?今後彼女はできるのか、とか。」



これさえなけりゃ。



「あー、そりゃ無理。」



「即答かよ!」



「占うまでもないモン。あんた女運悪そうだし。」



「そう言わず、一度だけでも!な?な?」



「えぇい、知るか!」



少しは察してみろというんだ。このバカは。

とっとと教室を出ていこうとする私に、いいだろー、と言いながら、後ろからついてくる彼。

これさえなけりゃなぁ・・・

さてさて、未来はどうなることやら・・・






                    - 了


あとがき -

相も変わらず長編放り投げて短編書いてるアキです

こんにちは

一応頑張ってはいるんですが・・・テストも近いんで、そっちはあまり出来なくて

テスト終わったら、一気に書くつもりなので、気長に待ってて下さいな


さて、今回の話は、やっぱり、何となく思いついたモノです

ま、ボーっとしながら書くのはいつものことなので、ボーっとしながら読んで下さいな

ちなみに、私は占いは・・・どっちかというと、信じないかも

ま、その辺は人それぞれですな

では、これで



勉強しなくては・・・





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